2006年度の活動レビュー
エンジニアリング本部は、お客様のご希望に沿った技術提案・加工時間の検証・お見積り・テスト加工、そしてご契約後の立会加工・納品指導・検収までの工作機械の営業プロセス上の技術支援窓口となります。特にビジネスの基本でもある早さ、そして正確さをモットーに、欧州と米州の営業拠点にエンジニアリング部を設け、その活性化に取り組んでまいりました。各地のショールームを衝として、現在の市場ニーズに適応し大々的に市場投入した複合加工機NMV、NTシリーズを配置し、機械の性能を最大にお見せする加工と提案に力を注ぎました。また、横形マシニングセンタを核とするシステム、ターンキー案件の仕様の煮詰めと受注、そして早期検収へとその技術支援の効果も出てまいりました。新しい試みとして、機械加工・工程設計を行えるエンジニアを核とするレジデントエンジニアリング課を新設しました。お客様への出向にて、検収後の機械の生産性を向上させるとともに、次期設備の検討にも参加し、お客様および当社の機械受注にも大きく関与できました。一方、海外ではインド、ロシア、中国、中欧などへの継続した技術支援も強化しました。そして、お客様の工作機械の機能を十分に発揮させ、お客様と一体化した活動を通して、当社の機械そのものの信頼性向上にも貢献できたと思います。
今後の課題と目標
お客様は、精度を維持した加工部品の量産化とランニングコストの削減、短納期で多品種少量かつ高精度な部品の生産を切望されており、そのニーズは年々多様化しています。エンジニアリング本部としては、最適な仕様選択を通して、そのコスト削減と工法による成果を導き、加工パフォーマンスを上げる提案を継続せねばなりません。また工作機械の複合化も加速しており、当社もNT、NMという機種による部品および金型の5軸加工の引合いが増加しております。受注に向けて、機械の実能力を提案するテスト加工の敏速化、また、納入後もお客様に安全かつ短時間で操作でき、プログラムを習得いただける教育手法の確立に取り組みます。昨年度は、日本と米州にMTLを設立しましたが、新しい工法を通した画期的な技術の開発も具現化しており、工具や周辺機器メーカーおよび大手顧客や大学とも連携して、工法を深掘りするシーズ型活動を継続してまいります。また、5軸を利用した複合加工機の能力を最大限に発揮するためにはCAMの知識とプログラムが重要になりますので、CAM専任チームを設置し、そのサポート強化を行います。さらに、金型を実際に製作する秋篠金型研究所も業務を開始しました。お客様の立場で最適な加工と機械提案が行える部署として、機械受注へ貢献できると確信いたします。また、技術者不足のおり、出向エンジニア(レジデントエンジニア)の依頼も増加しており、機械検収後の生産性向上と引き合い情報の先取りをもって、お客様との関係も強化してまいります。世界各地のお客様、グローバルに展開するお客様も、製品の完成期間を短縮してビジネスチャンスを増やすという共通の目標があると考えます。私たちは今後もよりお客様の近くで、最適なご提案を早く正確に提供するエンジニアリングナレッジセンタでありたく思います。
MTL: Machining Technology Laboratory(加工技術研究所)