ニュース/森精機トピック

ニュースレター| Vol. 7 No. 1 March 2002
立形MCの決定版NV5000、世界同時デビュー。
3月15日、16日に伊賀工場、各テクニカルセンタで
製品発表会を開催。
森精機が、満を持して発売する立形マシニングセンタの決定版、NV5000。品質・性能・生産性―そのすべてにおいて世界一のレベルを目指して開発しました。
その全容は、3月に開催する世界同時の新製品発表会で明らかになります。

ついに3月にベールを脱ぐNV5000。
 
厳しい不況で景気が後退するなか、生産財に対して製造業者が望むのは、生産効率アップによるコスト低減ではないでしょうか。 森精機では、このようなニーズを踏まえ、2000年の11月頃よりお客様の利益向上をコンセプトとした次世代立形マシニングセンタの開発に着手してきました。

開発を行ううえでは、これまでのマシニングセンタを上回る基本性能を追求しながら、新しい視点から多彩な技術を取り入れています。 まず、主軸や送りにおいて、特に加減速面で飛躍的なスペックアップを果たすとともに、作業性やメンテナンス性を高めることで機械の稼働率をアップ。一方でデジタルデザインによる設計やMTTR(平均修理時間)への取り組み、IT*1や環境への対応など、これからの機械に求められる性能を付加しました。また、利益を向上するうえで求められる要素となるランニングコストや工具、機械自体の寿命を見直しています。

そして、NV5000は3月15日、16日に伊賀工場と各テクニカルセンタで開催される製品発表会にて全国一斉デビューを果たします。特長をご紹介するプレゼンテーションを行うとともに、生産性を見比べていただけるよう、デモンストレー ション加工を実施。国内の各テクニカルセンタでの展示会でも、実際に機械を用意してデモ加工を行いますので、ぜひ最寄りの森精機テクニカルセンタまでお越しいただき、お客様ご自身の目でNV5000の性能をお確かめください。
 
構造解析はカリフォルニアの弊社DTL(デジタル・テクノロジー・ラボラトリ)が担当。
各機構はNo.40搭載機で世界最高クラスの高速性を発揮。
低位置に配置することで良好な作業牲を実現したATC。
以下に、NV5000の主な特徴をご紹介いたします。

1.基本構造
 基本構造の設計にあたっては、3-D CADによるモデリングやFEM
*2解析での検証を繰り返すなど、デジタルデザインを駆使することで、設計段階での剛性確保に努めました。ちなみに当初は門形タイプも実際に試作し、2機種による検証評価を経た結果、現在の構造が採用されました。機械の大きさは、このクラスでは最も小さい部類に入ります。

2.高速機構
 非切削時間の短縮を目的として、主軸と全軸での早送りの加減速時間を従来のマシニングセンタより大幅に短縮しています。その結果、主軸回転とZ軸の送りを同期させる高速同期式タッピングにも威力を発揮。例えば従来機SV-503との比較では、同じサイズと深さのタップ穴において1.5倍の高速性を誇ります。

3.高精度
 数ある立形マシニングセンタの中でも、これまで精度面で特に評価が高かった当社の製品ですが、熱変位対策の一環として、新たな機能である熱変位補正機能を装備可能とし、さらなる高品位ワークの安定供給に貢献します。

4.操作性, 作業性
 ドア開口幅やテーブルへの接近性などの操作環境は、長年のノウハウやお客様のご意見を活かした最適化設計をとっています。またNV5000では、チップコンベヤの機内・機外を一本化。切りくず処理やメンテナンスの手間を最小限にしています。

5.環境対応
 環境への対応が業界全体の課題となる現在、NV5000でも環境負荷を低減する新たな技術を多く取り入れました。例えば、無給油タイプのころがり案内やオイルバス方式ATCなど、潤滑油消費量を低減する機構を採用しています。

6.MTTR(平均修理時間)
 NV5000では、保全性の指標となるMTTRの短縮を、生産性を高めるための要因として重要視。消耗品の削減や各種機器類のレイアウトを見直すことで、メンテナンスや調整作業を効率的に行えるようにしました。
*1 Information Technology
*2 Finite Element Method (有限要素解析)
 
これまで森精機では、数多くのマシニングセンタやCNC旋盤を世に送りだしてきましたが、NV5000はそのノウハウの凝縮形であり、またお客様の意見を多く取り込んだ真の意味での汎用機です。
今後の森精機製品の開発・製造において指針となる機械ですので、ぜひこの会心の一作にご期待ください。
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