ニュース/森精機トピック

ニュースレター| Vol. 8 No. 1 March 2003

工作機械業界でグローバルワンを目指す、
森精機グループの取り組み。
昨年10月の森精機ハイテック設立に伴って、森精機製作所、森精機ハイテック、太陽工機から成る森精機グループが誕生しました。3社の総合力を駆使することで、お客様に対してよりハイレベルな課題解決が可能となります。今回は、そんな森精機グループの取り組みについてご紹介していきます。

グローバル競争の激化と国内産業の不況が製造業界において長期化するなかで、工作機械メーカーは、よりお客様の競争力を維持できる製品開発を行っていかなければなりません。このような中で高い開発力と商品力を維持するために、森精機製作所と森精機ハイテック、太陽工機の3社は、森精機グループとして、スケールメリットを活かした企業体制で各社のメーカー機能をこれまで以上に強化していきます。ここでは、まずグループを構成する森精機ハイテックと太陽工機についてご紹介していきたいと思います。

森精機ハイテックは、旧日立精機の技術を継承する総合工作機械メーカーとして、昨年の10月より営業を開始しました。その高い技術開発力と独創的なマシンラインアップで定評のあった日立精機の工作機械事業をバックボーンとして、複合加工・省エネルギー・省段取りなど付加価値の高い技術を投入した製品を開発。工作機械に関する重要特許件数では業界でも群を抜く多さです。ラインアップとしては、立形CNC旋盤ピックアップターンシリーズや複合加工機スーパーハイセルシリーズ、スーパーミラーやスーパーティルトといった5軸制御マシニングセンタ、そして独自のノウハウを活かした車輪旋盤や門形マシニングセンタなど約60機種を用意しています。本社を奈良、生産拠点を千葉に置き、来年8月には船橋市内に月80台の生産能力を備えた新工場を建設する予定です。

一方、太陽工機は1986年の創業以来、一貫して研削加工技術の分野に特化した製品開発を行ってきた総合研削盤メーカーです。従来の発想を超えて開発した独自の立形研削盤を主力機とし、これで培った開発力をベースに複合化・小型化をはかった製品をリリースしてきました。今では円筒研削盤、内面研削盤、溝研削盤など多彩な市場ニーズに応える製品を約35機種ラインアップしています。ちなみに同社は2001年にグループ入りする以前から森精機製作所に多くの機械を納入しており、ユーザーという立場からも森精機は太陽工機の機械を高く評価しています。

このように、異なるバックグラウンドを有する3社が、個々の強みを持ち寄った集合体が森精機グループであり、3社が連携することで以下のような相乗効果を発揮しています。

JIMTOFでの
森精機ハイテックブース。
森精機ハイテックの
スーパーミラー400。
太陽工機の立形研削盤IGV-5NA。
太陽工機の本社工場。
森精機伊賀工場の
設計開発チーム。
森精機ハイテックの
省段取り技術、Qセッタ。
太陽工機と森精機が
共同開発を行ったGCV-100。

まずグループ化による大きなメリットとして、連結での開発者数約400人という強固な開発体制が生まれました。これにより、顧客満足度の高い新製品が複数台同時に市場へ投入できます。製造面では、機械部品の共有化を行うことで組立てにおけるリードタイム短縮とコスト削減を図っています。現在は森精機ハイテックの主軸やATC装置などの主要ユニットを森精機伊賀工場から調達し、集中生産による高効率化を進めています。そして販売・サービス面では、3社のネットワークと人的資源を活かし、一層広い範囲できめ細かなサービス活動をご提供できるようになりました。また切削から研削までの一貫した加工システムをご提案できるのも森精機グループの特長と言えるでしょう。

こうしたグループとしての強みを製品に反映した例が、1月に発表した森精機ハイテックの新製品、NC旋盤TF1500/TF2000、立形マシニングセンタVS5000、横形マシニングセンタHS5000の4機種です。これらは森精機製作所の機械をベースとして、省段取り化など森精機ハイテック製品の長所を取り入れたものです。さらに制御装置を独自ブランドのSEICOSとすることで、旧日立精機のお客様が長年使いなれた操作性を維持しました。また、太陽工機の新製品グラインディングセンタGCV-100は、主軸の共同開発をはじめ、森精機のマシニングセンタ技術を融合した研削加工機です。制御装置にも森精機のMAPPSを採用しました。こうした共同開発機は、森精機製品とユニットを共通化することで、競争力ある価格でお客様にご提供することが可能となります。

このように、森精機グループとしての取り組みはまだ始まったばかりです。今後も価値ある生産財をお客様へご提供し続けるよう、CNC旋盤、マシニングセンタ、複合加工機、研削盤といった切削型工作機械においてグローバルワンを目指していきたいと考えます。


MAPPS: Mori Advanced Programming Production System

森精機グループ共同開発機
CNC旋盤
TF1500・TF2000
立形マシニングセンタ
VS5000
横形マシニングセンタ
HS5000
グラインディングセンタ
GCV-100

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