ニュース/森精機トピック

MORISEIKI USERS

Published by Technical Information & Documents Section - Mori Seiki Co., Ltd.
ニュースレター| Vol. 10 No. 2 July 2005
グローバルワンに向けた中期経営計画
『Mori-568PLAN』。
森精機は、1948年の創業以来、全世界で15万台以上の工作機械を納入してきました。お客様の利益を生み出す生産財を扱う身として、何より工作機械メーカーにはお客様を永続的にサポートし続けられる持続性が必要です。
そのために、森精機が目指す到達点は、「工作機械業界のグローバルワン」。需要の変化の波が大きい工作機械業界において、継続的かつ安定した成長を確保することで、業界内で最も信頼いただけるメーカーを目指していきたいと考えます。

グローバルワンという目標に向けて着実に歩を進めていくために、2005年4月、森精機は初の中期経営計画『Mori-568PLAN』を発表しました。「5・6・8」の数字が意味するところは、「世界受注シェア5 %」「連結売上原価率60 %」「月産800台生産体制の確立」です。これら3つの数値を2008年3月期までに達成することを目標とし、事業環境に依存しない安定した企業モデルを構築していきます。ここでは、プランの概要とそれに基づいた取組みをご紹介していきます。

Mori-5 —世界受注シェア5 %—

欧州を統括する新拠点、フランステクニカルセンタ。

現在、世界の工作機械需要は推定で年間3兆5,000億円。特に中国や東欧、ロシアなどの産業化が加速しています。こうした市場環境に合わせて、世界的視野でのサービス網の拡充と、人員の増強による販売力強化を図っていきます。
特に欧州地域は、全世界の工作機械消費量の約1/3を占める重要な市場です。森精機では2005年5月より欧州の本社機能をパリへ移転。シャルル・ド・ゴール空港から車で10分の至便な環境にテクニカルセンタを開設し、より欧州のお客様との距離を縮めました。このフランステクニカルセンタには、当社最大規模のショールームを併設。テスト加工などのご依頼にもスピーディに対応できる体制を整えました。また、チェコにもテクニカルセンタを設立予定で、東欧地域のサービス体制も整備していきます。同時に欧州では、スタッフ数を現状の約180人から300人程度まで拡大していく予定です。
アジア地域においては、中国を中心としてサービス体制の拡充に努めています。現在中国には8つの拠点を配置し、東莞には金型加工研究所を開設しました。また2004年にはインドにもテクニカルセンタを開設するなど、隆盛するアジア地域において盤石なサポート体制を構築しています。
これらサービス網の拡充に加えて、業種別、顧客別の営業チームを編成することで、現状3.4 %の世界受注シェアを5 %まで高めていきたいと考えます。

Mori-6 —連結売上原価率60 %—

森精機認定周辺機器(MSQP)のロゴマーク。

売上原価率60 %を達成するために、まずは原材料費の逓減を図っていきます。そのために鋳物試作工場や熱処理工場、新設備の投入により、内製化率を向上。これまで当社では、品質向上や納期短縮のために、ボールねじやテーブル、板金や制御盤などを自社製作してきました。より一層、内製化率を高めることで原価率を低く抑え、お客様への短納期化にもつなげていきたいと考えます。
また新たな取組みとして、周辺機器の標準化を行い、当社の旋盤やマシニングセンタに付加する周辺機器を「森精機認定周辺機器(MSQP)」として厳選いたします。そしてお客様には、品質面や性能面で信頼性の高い機器をご提供してまいります。
製品ラインアップにおいては、ご好評をいただいているNシリーズに新機種を投入し、製品の中に占めるNシリーズの比率を高めて合理化を図ります。これらの取組みの結果として、一人あたりの生産性を高め、現状の連結売上原価率66 %を60 %まで引き下げていく所存です。

Mori-8 —月産800台生産体制の確立—

オートキャンプ場方式のセル生産。

受注の偏りが大きい工作機械業界において、大量受注期に納期への対応力を発揮できるよう、ピーク時の生産能力を月産800台に設定しました。それに対応できる筋力をつけるために、千葉事業所の増強による増産効果と各事業所の設備増強による加工能力アップを図っていきます。
組立て工程においては、当社は業界に先駆けてセル生産を導入してきましたが、今後、より対象機種を増加させ、セル生産率を高めていきます。当社が行っているオートキャンプ場方式では、機械1台分の部品を事前に用意し、1人の作業者が組み上げていきます。また、QRコードによる部品管理により組立て時間を短縮し、受注から納品までのリードタイムを大きく縮めることが可能です。
一方、鋳物メーカー渡部製鋼所への資本参加に代表されるように、サプライヤーを含めたSCM(サプライ・チェーン・マネジメント)戦略を今後強化していきます。これらトータルの取組みで、現状の月産600台体制を800台体制まで引き上げていく予定です。

事業環境に依存しない安定した企業モデルを構築するための中期経営計画『Mori-568PLAN』。お客様の生産財を安心してお任せいただける企業となるために、この目標に向かって森精機は邁進してまいります。

MSQP:Mori Seiki Qualified Peripherals


Mori-568PLAN 2008年3月目標

Mori-5 世界受注シェア 5 %
 
(現状3.4 %→目標5 %)
Mori-6 連結売上原価率 60 %
 
(現状66 %→目標60 %)
Mori-8 月産 800台 生産体制の確立
 
(現状600台→目標800台)